( ´・ω・`) 放射線、浴びてますか？ その1

仮にも原子力工学専攻に籍を置いていた身なので、それっぽい話題に触れてみることに。


あなた、放射線を浴びたいですか？
できることなら浴びたくないですよね？
というわけで、『日常に潜む放射線曝露のワナ』を探してみます。

とりあえず、放射線曝露量が小さなものから並べてみます。
同じ放射線量でも短期間に集中して浴びるほど、体への影響が大きいです。


1日に自然界から浴びる量（世界平均値）：6.6μSv（シーベルト）
---日本で浴びる量もほぼ同じ程度だと考えて良いです。

胸部X線1回分（集団検診）：50μSv
---大学の健康診断でもやってるアレです。

夏休み（2006年8月）に飛行機で関空～パリ間を往復（計約24時間）：約150μSv
---飛行機搭乗員の労働環境は結構苛酷なのかも。

胃部X線1回分（集団検診）：600μSv
---いろんな角度から撮影するので胸部X線よりも多くなります。

宇宙飛行士が宇宙船内で1日に浴びる量：約1～2mSv
---宇宙滞在中に大きなフレアに遭遇するとさらに増加します。

1年間で自然界から浴びる量（世界平均値）：2.4mSv
---地質の関係で西日本の方が東日本よりも被曝量がやや多い傾向に。

胸部X線CTスキャン1回分：6.9mSv
---自然界から浴びる約1000日分の量で意外と多い。


日常に潜む最大のワナはCTのようです。
くれぐれも、安易な気持ちで撮影するのだけは止めましょう。
できれば健康診断のX線も回避したいところですが、病変を早期に発見するメリットもあるので難しいところです。
( ´・ω・`)


以下、参考程度に。

放射線作業に従事する人の年間限度量：50mSv
---日本の原子力発電所などで働く人のためのガイドラインです。

癌発生確立に影響を与えない量？：約200mSv
---臨床で確認されていないという理由から。

地球～火星間を宇宙船で往復（約2年半）：約1Sv
---航行途中で病気になると大変なので、その影響が検討されています。

皮膚に浴びると脱毛が起こる量：約3Sv
---短時間で局部に浴びた場合です。短時間で全身に浴びると死に至る可能性も。

人間が一生の間に浴びても大丈夫な？限度量：4Sv
---NASAが定めた指針。あくまでも指針。

全身に浴びると死亡する量：約7Sv
---短時間に浴びた場合です。体の一部分のみの場合は、さにあらず。

癌治療のために照射される量：60Sv～
---局部に集中させるとはいえ、かなりの量です。細胞が次々に死滅していきます。


宇宙での長期滞在も正直微妙な感じが。
もし実現した場合は、大規模なフレア回避のための宇宙天気予報が必須となります。
放射線への耐性が高いコーディネーターなら宇宙に住めるかもしれませんね。
( ´・ω・`) ？


……長々と書いてみたところで面白いのかコレ？
真夜中になんか書くからですよ。
(；´Д｀)


さて、次回は『( ´・ω・`)　放射線、浴びてますか？　その2』～ありがたい？放射線～です。
全然懲りてません。


【おまけ】
こちらのサイトで飛行機での移動中に浴びる放射線量を簡単に知ることができます。
興味があれば、どうぞー。
航路線量計算システム (JISCARD)